人間関係の悩みが多い看護師

看護師の職場は女性が多く、一つの科の中で仕事が完結するため閉鎖的になりやすく、いじめや陰口など人間関係でのトラブルが絶えないものです。師長などの指導的立場の人がそういったトラブルを未然にコントロールできる有能な人であれば解決することもありますが、ほとんどは改善されず、時にはいじめられる人が辞めるまでそういった状態が続くこともあります。軍隊などと同じで、外部の目が届かない閉鎖的な職場では憎悪が解消されないまま暴言やいじめがまん延しやすいと言えます。

そうは言っても実際にいじめや陰口を言う人は一部に過ぎません。そういった人にどう対処するかが、職場でストレスなく過ごすカギになります。適度に距離を取って接するのも策ですが、チームが一緒の時や夜勤で一緒の時はそうもいきません。いじめる人がどんなことで怒りやすいか、相手の地雷を事前に知っておくといいのですが、なかなかそれだけでは対処できないこともあります。一般的にいじめを行う人は自己肯定感が低い傾向があることが知られています。いじめをする人も新人の時に自信が持てなくなるような言葉を先輩に投げられていたのかもしれません。自分を大きく見せるために新人看護師に必要以上に強く当たっている可能性もあるのです。もし、そういった傾向の看護師がいたら、なるべく自己肯定感を満足させるような接し方をしてみたらどうでしょうか。「患者さんのこと細かく見ていますね」、「記録の内容が深くて勉強になります」といった言葉で、相手を褒める方向に持っていくと、いじめをしていた看護師でも優しい対応に変わる可能性がありますので、ぜひ一度は褒める方法を試してみてください。